2017年7月3日月曜日

車体姿勢とフレーム。



みなさまごきげんよう♪

さてビラーゴ750プロジェクトです。


まずは車体姿勢の決定からですね。

エボスポも同様なのですがエンジンの位置が前寄りなのがビラーゴの特徴でして

つまり視覚的な重心位置をいい位置までズラしてやるのが第一歩です。

ビラーゴのリアサスを計測して驚きましたが、

カヤバ製の純正でいて11インチほどですから限界に近いロワリングです。


してエボスポよりもはるかにややこしいこのフレームも

各部の計測や検証重ねてどこまで手を入れるかを決めていきます。


単純にいけばここに三角形を作ってしまえというところなのですが。

スイングアームピボットを兼ねる大きな三又のプレス部材がかなり強度を担っていまして

リアフレームに横方向のメンバーが一切無いことからもそれが伺い知れます。

おまけにシャフトドライブのサービスホール等もありますし

リアタイヤとの隙間の問題もあるので(スイングアームが詰められない)


下半分はこのままにしてシートレールのみ作り直すことにします。

写真は下から見たマフラーのチャンバー室ですが

リアの排気がUターンして入ってくるのはともかく

この大きな弁当箱でスイングアーム下の空間を埋めてあります。

チェーンが無い分、スッカラカンなところをコレで隠してるんですね。

その証拠にわざわざメッキのカバーをつけてあります。

マフラーまで外装の一部として捉える気合いが垣間見えますなぁ。


で、ヘルメットホルダーを除去。

ここのフレームも斜めに立ち上がっていますので、

各パイプやショックマウントとの絡みが複雑です。


シートレールも切除。

前後方向はともかく、横方向は念のため開き防止のアングルを溶接してあります。

が、流石によく出来ていて切断しても殆ど開きませんでした。


言葉ではぶった切るですが、最終的には削り落とすが正しい表現ですね。

新しいシートレールを溶接すれば見えない部分なわけですが、

綺麗にしておく方が気持ちイイですし仕上げも楽だったりします。


そして1インチの4ミリ厚シームレスパイプを純正よりも緩いRで曲げて接合。


このくらいまで製品として完パケされてしまっている車両の場合

純正クオリティとの段差が大きく出てしまうのも悩みどころでして。


サラッとシートレールをいじって外装でキメていくという作戦ですね。

勿論、外装をキメるためのフレームなわけですがビラーゴでなくしてしまうのも

すんごいフレームを作るのも

ちと目的とは違いますので。


それにしてもややこしいバイクなんですが

非常にやり甲斐ありますね♪

お次は補強ガセットの製作や、リレー類のマウントを兼ねたメンバー等の移植へと移ります。



それではみなさまごきげんよう!